[入門]ワインを知りたい方へ。ワインの原料であるぶどうについて解説します。

[入門]ワインを知りたい方へ。ワインの原料であるぶどうについて解説します。

ワインについて知りたいけど、何から知ればいいのだろう?

ワインの基本を知りたいな、、、

こんな悩みに応えていきます。

本記事では、これからワインを知りたい・学びたいと思う方向けに書いております。

本記事の内容

  • ワインを知るには原料であるぶどうから。
  • ぶどうの種類について
  • ぶどうの種類からわかるワインの種類について

本記事の信憑性

本記事を書いている私は、ソムリエの資格を取得して、飲食店での勤務経験が10年ほど。
ワインが好きで毎晩1~2杯のワインを楽しんでいます。

ワインを知ると以下のような良いことがありますよ。

  • ワインを食事と合わせることで(マリアージュ)、普段の食事が楽しくなる

  • ワイン好きが集まるワイン持ち寄りパーティが楽しすぎ

  • レストランで堂々と注文できる
  • 海外旅行の楽しみの一つが地元ワインを飲むこと

そんな、ワインライフの第一歩を踏み出しましょう。

 

ワインはお酒です。嗜好品です。

むずかしく考える必要はありません。

ただ、楽しめばいいです。

本記事では、よりワインを楽しめるお手伝いをします。

入門:ワインを知りたい方へ。まずは、ワインの原料を知りましょう。

ワインの原料はぶどうだけです。

なぜなら、ぶどうにはアルコール発酵に必要な、糖・酵母・水分がすべて含まれているから

例えば、日本酒の場合、必要な原料は、米・酵母・水を用意する必要があります。

ワインと日本酒の生い立ちをざっくり比べてみましょう。

ワイン

摘み取ったぶどうを圧搾すれば、ぶどうの皮が破け、果汁が出てきます。果汁には、糖と水分、皮の外側には、自然の酵母があります。単純な話、ぶどうを潰して皮を果汁につけておけば、温度などの条件が整えば、簡単にワインができてしまいます。

日本酒

日本酒の原料の一つがお米。収穫したお米を潰しても水分は出てきませんよね。だから、水が必要です。また、お米には酵母がありません。その為、酵母を用意する必要があります。つまり、日本酒を作るには、米の他に、酵母・水を用意する必要があります。

ワインに必要な原料はぶどうだけです。

ぶどうの種類について

ぶどうの種類について、以下の切り口で分けることができます。

  • ワイン用と食用
  • 黒ぶどうか白ぶどう(色による分類)

ワイン用と食用

ぶどうの種類には、大きく分けてワイン用と食用があります。

ワイン用ぶどうには、果肉が少なく種が大きいので、食用には向いてません。

学名はヴィティス・ヴィニフィラ(ワイン用)とヴィティス・ラブルスカ(食用)と言います。

    

ワイン用ぶどうの例

  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • ピノ・ノワール
  • シャルドネ
  • ソーヴィニヨン・ブラン 

食用ぶどう例

  • 巨峰
  • デラウェア
  • シャインマスカット
  • ナイアガラ
ぶどうの種類には、ワイン用と食用に分けられます。

ただし、食用ぶどうだからと言って、ワインが作れないというわけではありません。

ぶどうであればワインは作れます。ただ、食用は、果肉も大きくジューシーで、食べた方がいいよね、という程度のことです。

黒ぶどうと白ぶどう

ぶどうには黒ぶどうと白ぶどうという色による分類ができます。

この分類は、この後のワインの種類で大きな意味を持ちます。

例えば、食用のぶどう、巨峰とマスカットでは、色が全然違いますね。

以下、ワイン用と食用、色による分類をマトリックスにして分類しました。参考までに。

黒ぶどう 白ぶどう
ワイン用 カベルネ・ソーヴィニヨン
ピノ・ノワール
シャルドネ
ソーヴィニヨン・ブラン
食用 巨峰
デラウェア
シャインマスカット
ナイアガラ

ここにあげた、ぶどうはほんの一部です。

実際には、数千種類のぶどう品種が世界中にはあります。

ぶどうの種類には、黒ぶどうと白ぶどうに分けられます。

赤ワインと白ワイン

赤ワインと白ワインの違いについて見ていきましょう。

大きな違いは色と味です。

この違いは、どこから来ているのでしょうか?

それを知る為には、原料とワインの醸造を知る必要があります。

ここでは、簡単に赤ワインと白ワインの違いを見ていきます。

赤ワインと白ワインの違い:原料

赤ワインの原料は、黒ぶどうです。

なぜなら、赤ワインの色は、皮の色素からきているからです。

白ワインの原料は、主に白ぶどうです。ただ、黒ぶどうで作ることも可能です。

なぜなら、白ワインは、基本的にぶどうの皮を使わずに果汁のみで作られるからです。

赤ワインと白ワインの違い:醸造

赤ワイン
原料:黒ぶどう

赤ワインの色は、黒ぶどうの皮からきています。

黒ぶどうを収穫したら、圧搾して、果汁を取り出します。

その果汁に皮と種も一緒に漬けて発酵させます。

この時、皮の色素が果汁に移っていくわけです。こうして、赤ワインの色ができます。

その為、赤ワインの原料は、黒ぶどうでなければなりません。

白ワイン
原料:白ぶどう(黒ぶどう可)

一方、白ワインの原料は主に白ぶどうから作られます。

ぶどうを収穫したら、圧搾して、果汁を取り出します。

ここで、赤ワインと異なり、皮と種は基本的には取り除かれます。その為、果汁に色がつくことはありません。

黒ぶどうでも、白ワインが作れるのは、皮を漬けて発酵させない為。

黒ぶどうの果汁には最初から色が付いているわけではないので、黒ぶどうでも白ワインを作ることは可能です。

ちなみに、フランスのシャンパーニュには、「ブラン・ド・ブラン」と「ブラン・ド・ノワール」があります。

フランス語で「ブラン」は、「白」という意味。「ノワール」とは「黒」という意味です。

「ブラン・ド・ブラン」とは、「白の白」。つまり、白ぶどうで作られた、白のスパークリングワインという意味です。

一方、「ブラン・ド・ノワール」とは、「黒の白」。つまり、黒ぶどうで作られた、白のスパークリングワインという意味です。

赤ワインの色は果皮の色から来ています

赤ワインと白ワインの違い:味

赤ワインと白ワインの違いは見た目だけではありません。

味わいについても、大きな違いがあります。それは、「渋み」です。

赤ワインを味わう時、意識すべきは、「甘み、酸味、渋み」です。
この3つのバランスを意識します。

一方、白ワインを味わう時は、「甘み、酸味」の2つのバランスです。

この、渋みは主に種から抽出されています。種に含まれているタンニンがワインに溶け込むためです。

その為、種も一緒に発酵させる赤ワインには、渋みの要素が加わるのです。

赤ワインには、種も一緒に発酵させる為、渋み(タンニン)の要素が加わります。

まとめ

ワインの原料であるぶどうについて知りましょう。

ワインの原料はぶどうだけです。

ぶどうには、ワイン用と食用、色による分類ができます。

黒ぶどう 白ぶどう
ワイン用 カベルネ・ソーヴィニヨン
ピノ・ノワール
シャルドネ
ソーヴィニヨン・ブラン
食用 巨峰
デラウェア
シャインマスカット
ナイアガラ

赤ワインと白ワインの大きな違いは、です。

赤ワイン

原料:黒ぶどう
発酵時に果汁と一緒に皮と種も漬けます。
色:黒ぶどうの皮の色素から来ています。
渋み:主に種から来ています。

白ワイン

原料:白ぶどう(黒ぶどう可)
発酵時には、果汁のみで、皮と種は基本的には取り除かれます。
その為、色と、渋みは赤ワインに比べおとなしいです。

少しでも、この記事が参考になったら嬉しいです。
では、次の記事でお会いしましょう!