[ワインを味わう]ワインの甘さはどこから来るのか?酸味と甘味の関係を解説
- 2020.09.23
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「辛口ワイン」って書いてあるけど、甘く感じるのはなぜだろう?
なぜ、白ワインは冷やして、赤ワインは冷やさないの?
こんな疑問に応えていきます。
本記事では、これからワインを知りたい・学びたいと思う方向けに書いております。
本記事の内容
- ワインの甘さはどこから来るのか
- 酸味と甘さと温度の関係
- 冷やした方がいい白ワイン。冷やさない方がいい赤ワイン
本記事の信憑性
ワインが好きで毎晩1~2杯のワインを楽しんでいます。
ワインを知るとこのような良いことがありますよ。
- ワインを食事と合わせることで(マリアージュ)、普段の食事が楽しくなる
- ワイン好きが集まるワイン持ち寄りパーティが楽しすぎ
- レストランで堂々と注文できる
- 海外旅行の楽しみの一つが地元ワインを飲むこと
そんな、ワインライフの第一歩を踏み出しましょう。
ワインはお酒です。嗜好品です。
むずかしく考える必要はありません。
ただ、楽しめばいいです。
本記事では、よりワインを楽しめるお手伝いをします。
ワインの甘さはどこから来るのか?
ワインの甘さは次の3つから来ています。
- 残糖
- 香り(フルーティ)
- アルコール
残糖
ワインによっては、発酵を途中で止めて、あえて糖分を残すことがあります。
甘口ワインと言われるワインはこのタイプです。
なお、お酒ができるメカニズムは、酵母が糖を食べて、アルコールと二酸化炭素を作り出します。
甘く感じるけど辛口ワイン
表示上は「辛口」と書いてあるけど、甘く感じるワインがあります。
その原因は、「香り(フルーティー)」と「アルコール」です。
なぜなら、ワインによっては、豊潤なフルーツを思わせる香りがするものがあります。この香りが「甘い」と錯覚するからです。
また、アルコールには、味がないと思われがちですが、実は、アルコールには「甘い」と感じる作用があります。その為、比較的アルコール度数の高いワインは「甘い」と感じるようです。
これらのタイプのワインは、糖分はすべてアルコール発酵に使わる為、残糖はありません。その為、表示上は「辛口」とされます。
この甘さはどこから来ているのかな?
ワインを飲む時には、この甘さはどこから来ているのかな?と思って飲んでみるのをおすすめします。
甘口ワインであれば、飲んだ後に口の中にベトベトした感じが残るはずです。
イメージはコーラを飲んだ時を思い浮かべていただければ良いかと。
一方、辛口ワインには、そのような事はありません。
でも甘く感じる。
香りかな?アルコールかな?それとも両方かな?と自分の感覚を研ぎ澄ませてみてください。
酸味と甘味と温度の関係
温度によって、酸味は一定。甘味の感じ方は変化します。
酸味は温度による感じ方の変化はありませんが、甘味は、温度が高いほど強く感じます。
甘味の感じ方の温度変化について、ソフトクリームを例にあげます。
ソフトクリームは、アイスクリームとして美味しくいただけます。
しかし、温度が上がって、ドロドロに溶けたソフトクリームを飲む事ができるでしょうか?
人によっては、「甘すぎて飲めないよ」と思う方もいるかもしれません。
このように、入っている糖分の量は変わりませんが、温度によって甘味の感じ方の変化を経験した人は多いのではないでしょうか?
冷やした方がいい白ワインと冷やさない方がいい赤ワイン?
一般的に、白ワインは冷やした方がいい。一方、赤ワインは冷やさない方がいいと言われます。
私個人的には、好みは人それぞれですので、一般常識に囚われずに自分が良いと思ったように飲んだら良いかと思っています。
ここでは、なぜ一般的にこのように言われるのかを解説したいと思います。
ここまで読んでいただいた方であればなんとなくわかる方もいるのではないでしょうか?
ポイントは、温度変化による甘味の感じ方にあります。
白ワインの味わいの要素
白ワインは、味わいの要素が2つしかない為、甘味の影響を強く受けます。
温度が高い白ワインは、甘味を強く感じる為、ボヤけた印象になります。その為、冷やす事で甘味の感度を抑え、酸味とのバランスをとります。
しかし、冷やしすぎても、逆に酸味のトゲトゲしさを際立てしまいます。
一般的には、8〜12c°が良いとされていますが、ワインのタイプによって、どの温度帯が良いか様々です。
私のおすすめは、冷蔵庫(約5c°)で冷やしておいて、徐々に温度をあげて味わってみてはいかがでしょうか?
変化を楽しむのもワインの魅力の一つです。
赤ワインの味わいの要素
白ワインに比べ、要素が1つ多い為、複雑です。
赤ワインが一般的に冷やさない方が良いとされているのは、甘味をしっかり感じる事で、他の2つとのバランスを取る為です。
酸味と渋みは、相性が悪いとされています。
例えば、グレープフルーツをかじりながら、ブラックのコーヒーを飲んだ事があるでしょうか?
想像もしたくないかと思います、、、
ここで、甘味を足してみましょう。
グレープフルーツには砂糖。コーヒーにはケーキを合わせてみましょう。
想像通りおいしくなりました。
このように、甘味を足す事で、味わいの3要素のバランスが取れます。
その為、赤ワインには甘味をしっかり感じられるように、冷やさない方が良いとされるのが一般的です。
まとめ
ワインの甘さはどこから来るのか?
結論
- 残糖
- 香り(フルーティ)
- アルコール
甘口ワインは、残糖があるワイン。
辛口だけど、甘く感じるワインは、香りとアルコールによる為
酸味と甘味と温度の関係
酸味は一定。
甘味は、温度が高いほど強く感じる傾向にある。
冷やした方が良い白ワイン、冷やさない方が良い赤ワイン。
白ワインは冷やす事で、甘味と酸味のバランスとっている。
一方、赤ワインは、冷やさない事で、甘味・酸味・渋みのバランスをとっている。
この記事が参考になったら嬉しいです。
では、次の記事でお会いしましょう!
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