[初心者]ワインの香りを楽しもう!ソムリエが教えるワインの香りのとりかた。

[初心者]ワインの香りを楽しもう!ソムリエが教えるワインの香りのとりかた。
どんな香りがあるの?
ワインの香りってどうやってとるの?
ワインの香りをとったけど分かんないよ、、、

こんな悩みに答えます。

本記事では、これからワインを知りたい・学びたいと思う方向けに書いております。

本記事の内容

  • 香りの種類
  • ワインの香りのとり方、3つの手順
  • ワインの香りが分からない時は

本記事の信憑性

本記事を書いている私は、ソムリエの資格を取得して、飲食店での勤務経験が10年ほど。
ワインが好きで毎晩1~2杯のワインを楽しんでいます。

ワインの香りをとれるようになると、このような良いことがありますよ。

  • 表現の幅が広がります
  • ワイン仲間との会話が盛り上がります
  • 香りのイメージを伝えることができ、希望にあったワインを購入できます
  • レストランでの注文の際にも、香りのイメージを伝えることで、ソムリエさんが選びやすいです

そんな、ワインライフの第一歩を踏み出しましょう。

ワインはお酒です。嗜好品です。
むずかしく考える必要はありません。
ただ、楽しめばいいです。

本記事では、より楽しむためのお手伝いをします。

ワインの香りを楽しもう!ワインからとれる香りの種類

ワインの香りには、次のようなものがあります。

赤ワイン 白ワイン
さくらんぼ
ラズベリー
カシス
ブラックベリー
ブルーベリー
プラム
黒胡椒
グローブ(丁子)
シナモン
ドライプラム
干し草
紅茶
革製品
干しきのこ
トリュフ
腐葉土
生肉
コーヒー
チョコレート(カカオ)
ローストナッツ
バニラ
ライム
レモン
グレープフルーツ
オレンジ
青リンゴ
黄リンゴ
洋梨

ライチ
マンゴー
パイナップル
ゆり
白胡椒
チョーク
貝殻

干し草
ドライフルーツ
蜂蜜
ナッツ
バタートースト

灯油

ワインの香りをとってみよう!ワインの香りをとる3つの手順

用意するもの

  • ワイン
  • 大きめのワイングラス

手順1:ワインを開栓し、グラスに注ぎます

この時、ワインの量はグラスの4分の1以下で。

あとでクルクルと、ワインをグラスの中で回すので少なめがいいです。

手順2 開けたてのワインの香りをとります。

ワインを注いだら、鼻にグラスを近づけます。

近づける時に、香りの強弱を感じます。

グラスを鼻に近づけたら、強く短く、スッスッと香りをとり、その後グラスを鼻から遠ざけます。

この時の香りの印象を覚えておいて下さい。

この印象を言葉にしてみましょう! 詩的な表現は全く必要ありません。簡単に一言でいいです。

最初は言葉にするのはむずかしいですが、なんとなくで構いません。

印象例としては、、、

   

  • 清々しい、清涼感がある
  • フルーティー
  • 甘い感じ
  • 青々しい
  • 海に遊びに行った時の匂い
  • 山に遊びに行った時の匂い
  •    

などなど、なんでも構いません。

その時思ったあなたの感覚や、過去の記憶から浮かんだ情景を言葉として表現しても面白いです。

手順3 空気を十分に含ませたワインの香りをとります。

手順2で、香りをとったら、今度はワインに空気を含ませてみましょう。

グラスをクルクル回して、ワインをグラスの中で泳がせます。

右手で回す場合は、半時計周りりに。左手の場合は、時計周りに回します。

グラスを空中で回しにくいという方は、グラスをテーブルの上に置いて、テーブルの表面をなぞるように回すと綺麗に回ってくれます。

ワインに十分に空気を含んだら、手順2と同様に鼻にグラスを近づけ、強く短く香りをとってみましょう。

ここでも香りの強弱、印象を感じ取ります。

おそらく、手順2とは異なる印象の香りがとれたと思います。

この時の印象も簡単に言葉にしてみましょう。

印象例としては、

    

  • 華やかな感じ
  • 乾燥した感じ
  • 湿っぽい感じ
  • 香ばしい感じ
  • ホコリっぽい感じ
  •     

などなど

複雑に感じるワインの香り

ワインの香りは一つだけではありません。

複数の香りが感じられるのがほとんどです。

原料はぶどうだけなのに、複雑な香りを感じられるのがワインの面白いところです。

香りをとる時の注意点

香りをとる時の注意点としては、2点あります。

①ずーっと鼻をグラスに近づけたままにしないこと。

なぜなら、匂いはすぐに慣れてしまい、分からなくなるからです。

例えば、他人のお家に遊びに行ったことがある方も多いと思います。

よその家の匂いは、入った瞬間わかりますが、しばらく滞在すると慣れてきます。

こんな経験をした方も多いのではないでしょうか?

同じ香りを嗅ぎ続けると、鼻はすぐに麻痺してしまいます。

その為、ワインの香りをとるときは、強く短く、スッスッと香りをとったら、グラスを鼻から遠ざけます。

これを何度か繰り返しますが、だんだんと分からなくなります。

そんな時は、自分の手の平を鼻にあて、手の匂いを嗅ぐと鼻が一度リセットされます。

②温度が低すぎないか

温度が低すぎても、香りがとれません。

少し常温に置いて、香りが開くのを待ちましょう。

ワインの香りがわからない

ワインの香りはするけど、なんの香りか分からない。

こう思う方も多いはず。

私も最初は分からなかったです。

ワインからとれる香りは、一つだけとは限らず、複数とれるのが通常です。

ワインの香りを嗅ぎ分けるには、トレーニングが必要です。

トレーニング法① 印象例から探る

先ほど、手順2と3で香りのどんな印象がするのか、自分なりの言葉で表現してもらいました。

この印象を手がかりに、具体的な香りを当てはめてみるのがいいです。

そのために、印象を分類してみました。

赤ワイン

印象例 具体的香り
フレッシュで甘酸っぱい印象 :赤系果実 イチゴ、ラズベリー、さくらんぼ
凝縮した、完熟果実の印象 :黒系果実 カシス、ブラックベリー、ブルーベリー
スパイスのような印象 黒胡椒、シナモン
乾燥した感じ ドライフルーツ、タバコ、干し草、紅茶、革製品
山に行った時の印象、湿った感じ きのこ、腐葉土、生肉
香ばしい感じ コーヒー、カカオ、ローストナッツ、煙

白ワイン

印象例 具体的香り
爽やかな印象 柑橘系フルーツ レモン、ライム、グレープフルーツ、青リンゴ
フルーティーな印象 果肉が白または、黄色の果物 白桃、洋梨、アプリコット
トロピカルフルーツの印象 ライチ、マンゴー、パイナップル、パパイヤ
華やかな印象 白や黄色の花 モクレン、カモミール、ゆり
スパイスな印象 白胡椒、コリアンダー
海に行った時の印象 ミネラル感 石、チョーク、貝殻
乾燥、熟成した印象 ドライフルーツ、蜂蜜、きのこ
ペトロール香 灯油
香ばしい印象 ローストナッツ、煙

トレーニング法② 答えから学ぶ

トレーニング法①では、印象例から探ってもらいました、この印象例も分からないと思う方も多いはず。

こんな時は、答えから学んでいきましょう。

ワインを購入する際には、ワインについての説明書きが書かれている物があります。

「〇〇の香り」というような表記があります。

実際に香りをとった時に、「これがそうかも」程度で構いませんので、学んでいきましょう。

香りが複雑なほど、良い(高級な)ワインと言われています。

最初は、値段が高くない、シンプルなワインからトレーニングしていくのがよろしいです。

まとめ

ワインの香りの取り方3つの手順

  1. 大きめのワイングラスにワインをグラスの4分の1以下の量を注ぐ
  2. 開けたての香りをとる→印象を言葉にする
  3. 十分に空気を含んんだワインの香りをとる→印象を言葉にする

香りをとる時の注意点

①ずーっと香りをとり続けない
②温度の冷え過ぎに注意

ワインの香りが分からない時のトレーニング法

①印象例から探る

赤ワイン

印象例 具体的香り
フレッシュで甘酸っぱい印象 :赤系果実 イチゴ、ラズベリー、さくらんぼ
凝縮した、完熟果実の印象 :黒系果実 カシス、ブラックベリー、ブルーベリー
スパイスのような印象 黒胡椒、シナモン
乾燥した感じ ドライフルーツ、タバコ、干し草、紅茶、革製品
山に行った時の印象、湿った感じ きのこ、腐葉土、生肉
香ばしい感じ コーヒー、カカオ、ローストナッツ、煙

白ワイン

印象例 具体的香り
爽やかな印象 柑橘系フルーツ レモン、ライム、グレープフルーツ、青リンゴ
フルーティーな印象 果肉が白または、黄色の果物 白桃、洋梨、アプリコット
トロピカルフルーツの印象 ライチ、マンゴー、パイナップル、パパイヤ
華やかな印象 白や黄色の花 モクレン、カモミール、ゆり
スパイスな印象 白胡椒、コリアンダー
海に行った時の印象 ミネラル感 石、チョーク、貝殻
乾燥、熟成した印象 ドライフルーツ、蜂蜜、きのこ
ペトロール香 灯油
香ばしい印象 ローストナッツ、煙

②答えから学ぶ
ワイン購入時に表記されている「〇〇の香り」という文言から、実際にその香りを感じとってみる。「これがそうかも!」と思える体験を積むことで、分かるようになります。

最初は、値段の高くないシンプルなワインからがおすすめです。

この記事が参考になったら嬉しいです。
素敵なワインライフをお楽しみください!

では、次の記事でお会いしましょう。