ざっくり試験観点表を紹介。結合テストに向けて試験観点表を作っていこう!
- 2024.11.09
- programming
IT(結合テスト)に入る前に必要な試験観点表ってなに?
試験観点表はどうやって作るの?
こんな疑問に答えていきます。
Javaを使った開発に携わっている4年目のエンジニアです。
設計書の作成から製造を経て、テストまで一連の開発を初めて携われることになり、右往左往しながら業務を遂行しています。
最近、UT(単体テスト)が完了したので、今度はIT(結合テスト)に入っていくとのこと。
そこで、必要なので「試験観点表」なるもの。
まずはそちらを作成するようですが、作ったことがない….。
そこで、試験観点表の作り方を調べましたので、ざっくり紹介していきたいと思います。
ざっくり試験観点表の作り方
試験観点表を作りるにあたり試験観点表の目的、構成、作成のプロセス、最後にメリットをみていきたいと思います。
試験観点表の目的
試験観点表の主な目的は、テストで確認すべき項目を体系的に整理し、抜け漏れのないテストを実施することです。
そして、観点ごとにどの部分をどのようにテストすべきかを明確にし、全体的な品質保証につなげます。
試験観点表の構成
試験観点表には通常、以下の要素が含まれます。
-
観点:
観点とはテスト対象のシステムやアプリケーションをさまざまな視点から分析したものです。
例えば、「機能」、「性能」、「セキュリティ」、「ユーザビリティ」などの視点が含まれます。 -
テスト項目:
各観点に対する具体的なテスト内容です。
例えば、機能観点の場合、「ログイン機能」「検索機能」などが含まれます。 -
期待結果:
各テスト項目の理想的な動作や結果を記述します。これにより、テストが成功か失敗かを判断しやすくします。 -
優先度:
テスト項目の重要度や実行順序を示します。リリース前に確認が必要な項目を優先することで、リスクの高い箇所を早めに洗い出すことができます。 -
実行状況:
テストの実行結果や進捗状況を記録します。「未実施」「実施中」「成功」「失敗」などの状態を管理します。
試験観点表の作成プロセス
ここでは、試験観点表の作成のプロセスを見ていきます。
-
観点の洗い出し:
テスト対象システムの特性や要求仕様を分析し、必要な観点をリストアップします。 -
テスト項目の決定:
観点ごとに具体的なテスト項目を設定します。 -
優先度の付与:
リスクや重要度に基づき、テスト項目に優先度を付けます。 -
期待結果の設定:
各項目の期待される結果を設定し、合否判断の基準を明確にします。
試験観点表のメリット
試験観点表を作成するメリットには次のようなものがあります。
- テスト漏れを防止:
体系的に項目を整理するため、テスト漏れを減らせます。 -
効率的なテスト:
優先度を付けることで、重要な項目からテストを実施しやすくなります。 -
コミュニケーションツールとしての活用:
観点やテスト項目を明確にすることで、チーム内外の関係者と共通の理解を持つ助けとなります。
まとめ
試験観点表を効果的に活用することで、品質管理がスムーズになり、テストプロセス全体の効率が向上します。
-
前の記事
JavaのStream APIを使ってみよう 2024.10.12
-
次の記事
Linuxを学ぶメリットを紹介 2024.11.23