サンフランシスコの物価調査 @Japantown。日本の物がいくらで買えるの?

サンフランシスコの物価調査 @Japantown。日本の物がいくらで買えるの?

サンフランシスコに来て早3年が過ぎました。
こちらの生活にもだいぶ慣れてきました。

しかし、やはりなんだかんだで日本人なのでしょう。和食が恋しくなったり、日本の商品なんかを購入してしまします。

サンフランシスコにはジャパンタウンという場所があります。ここに来れば日本の食材や雑貨、書籍が購入できます。

もちろん、ほとんどが輸入品ですので、日本で購入するより高くなりますが(為替の影響もあり、安くなる場合もあります)、現在、日本の商品がいくらで売られているのか、気になる方もいるのではないでしょうか?

そこで、ここサンフランシスコのジャパンタウンにて、日本の商品、物価調査をしました。

今回、訪れたお店はいつもお世話になっている「Nijiya マーケット」さんです。

Nijiya マーケット

ここは、主に日本の食材等を扱うスーパーマーケットです。

それでは、早速中に入ってみましょう!

お惣菜コーナー

入り口を入ると手作り弁当等が並ぶお惣菜コーナーが目につきます。
どれも美味しそうです。

  • 幕の内弁堂    $10.99
  • チキン塩麹弁当  $9.99

上記の他、焼き魚や筑前煮、きんぴらごぼうなどもあり日本の家庭の味が多くあるのが嬉しいですね。

清涼飲料水コーナー

お惣菜コーナーの向かいの棚には、清涼飲料水のコーナーです。
日本でもお馴染みのペットボトル飲料水が並びます。

  • 伊藤園   お〜いお茶  500ml $1.99
  • サントリー 伊右衛門   500ml $2.69
  • サントリー CCレモン   500ml $2.89
  • カスピス         335ml缶$1.59

カルピコ

余談ですが、
日本でもお馴染みの乳酸菌飲料、カルピス。こちらでは「カルピコ」と呼ばれています。

なぜでしょう?

カルピスの発音がこちらでは「Cow pees」と聞こえてしまうからだそうです。

意味は「牛の糞」

こんな商品名嫌ですよね、、、

ビールコーナー

こちらはビールのコーナーです。
アサヒ、キリン、サッポロの大手ビール会社はもちろん日本のクラフトビールも種類が豊富です。

  • アサヒ 小瓶  $1.99
  • キリン 小瓶  $1.99
  • サッポロ 小瓶 $1.99
  • 黄桜 京都麦酒(各種) 小瓶  $5.49
  • 銀河高原ビール  小瓶  $6.49

大手のビールは、日本に比べ安い印象があります。
それもそのはず、アメリカは日本に比べ酒税が安いという背景があります。
また、大手3社は、北米市場をにらみ、自社工場を持っていたり、北米のビール会社と提携していたりしています。

日本では第3のビールを開発をして、価格を抑える努力をしていますが、こちらでは、正当なビールが日本より安く飲めるためビール好きとしては嬉しいですね。

ちなみに、アメリカでの飲酒可能年齢は21歳以上となりますのでお気をつけください。21歳未満に販売すると、販売店側に厳しい罰則が設けられているため、購入の際はほとんどの場合、年齢確認の為のIDの提示が求められます。これは、レストランでも同じです。
IDを持っていない旅行者の場合はパスポートの提示になります。

今年37歳になる僕の場合でも、必ずと言っていいほど年齢確認されます。
明かに40代を超えているなと思われない限り年齢確認されると思った方が良いでしょう。特に日本人は実年齢より若くみられる傾向にあるようです。

僕もレストランで勤務していますが、30代だと思っていても年齢確認するように教わりました。  

醤油コーナー

醤油の種類もかなり豊富です。

僕が以前住んでいた埼玉県のスーパーにも置いていないような、ローカルのお醤油が豊富にあってびっくりしました。

キッコーマン しぼりたて生しょうゆ 450ml $5.49

その他、粉物やおたふくのお好みソースなども売っています。

  • 日清   お好み焼き粉 500g $5.99
  • 天ぷら粉   600g $5.99
  • 小城製粉 米粉     1kg $12.49
  • おたふく お好みソース 500g  $4.99
  • キューピー マヨネーズ    $4.99

今回こちらでは紹介はしませんが、店内では豚肉、キャベツ、青のり、鰹節等が販売されています。つまり、本格的なお好み焼きが作れます。

僕も以前、外国人の方にお好み焼きを作って振る舞った事がありますが、みんな喜んでくれます。
英語でお好み焼きの事を「Japanese style pancake」と言って説明しています。

スパイス調味料のコーナー

こちらはスパイス調味料のコーナーです。
ご覧いただけるようにとても多くの種類があります。

定番のチューブのわさび、からし、しょうが、しそ梅、柚子胡椒。
珍しい物だとパクチーがあります。
その他、ラー油、七味、山椒、各種スパイスがありますね。

見ているだけで、料理が楽しくなりそうです!

ハウス食品 生わさび・生しょうが・からし    各種$2.29
しそ梅       $3.29

S &B   マスタード・ねりわさび       各種$2.19
本生わさび    $2.99
生にんにく       $2.49
ラー油  $2.19

たまご

こちらはニジヤのPB商品になります。

ニジヤ 地鶏のたまご 12個入り1パック XLサイズ $4.99

パッケージには「CAGE FREE」(ケージフリー)と書かれています。
ほとんどのスーパーで売られているたまごは、ケージフリーです。
これは、「アニマルウェルフェア」の考えに基づくものです。

アニマルウェルフェア

アニマルウェルフェアという言葉をご存知でしょうか?
日本語では「動物福祉」と訳されるそうです。

以下は、「一般社団法人 アニマルウェルフェア畜産協会」のホームページより
http://animalwelfare.jp

「アニマルウェルフェアとは、感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法を目指す畜産のあり方です。」

つまり、家畜を狭いケージに閉じ込めて飼育するのではなく、より自然な方法で、動物にストレスをできるだけ与えないように飼育していきましょう、という動物愛護の観点と言えるでしょう。
ヨーロッパでは現在当たり前の考え方になっており、ケージの使用自体を禁止しています。

世界的な流れを受けて、日本でもこうした考え方が広まりつつありますが、残念ながら実効性に乏しいのが現状でしょう。
現状、法規制が進んでおらず、各生産者の自助努力によるところが大きいようです。

以下は、農林水産省のホームページより。https://www.maff.go.jp

「アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疫病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながることから、農林水産省としては、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。」

ここでのポイントは二つ。
①国をあげてアニマルフェアの考え方を普及させます
②アニマルウェルフェアの考え方を取り入れるとメリットがありますよ

②について、
動物愛護の観点から、動物がかわいそうと心情的に訴えるだけでは実効性に乏しいでしょう。そこで以下のメリットを上げています。

快適な環境下で家畜を飼養→ストレスの減少→免疫力の向上→疫病の減少
飼料などの見直し、健康的な家畜の飼養→食の安全
上記を踏まえ生産性の向上→
疫病の減少は、個体数減少のリスクを減らします。
健康的な家畜の飼養は、鶏であれば、長い間たまごを産んでくれます。牛であれば、長い間牛乳を生産してくれるということでしょうか。

納豆コーナー

納豆コーナーにはずらりと納豆が並んでいます。
これ、全て冷凍庫に冷凍保存されています。

  • ミツカン 金のつぶ(3パック入り) $2.49
  • おかめ納豆 極小つぶ(3パック入り) $2.49
  • アズマ食品 おろしだれ納豆(3パック入り) $1.49

僕は納豆が大好きです。
毎週一回はここへ来て、1週間分の納豆をまとめ買い。

こちらの外国人に納豆をすすめてみたのですが、ほとんどが嫌な顔されます…
あの、ネバネバや臭いがだめだそうです。
まあ、日本人でも苦手な方もいますからね…

お米

納豆のお供といえば、お米でしょう。
お米もまた、たくさんの種類が販売されています。

  • 錦 15lb(6.8kg)  $20.99
  • 田牧米 15lb(6.8kg)$23.99
  • つや姫 5kg $42.99
  • ニジヤ 虹屋米玄米3分付き 5lb(2.3kg)$13.99
  • ニジヤ あきたこまち玄米 5lb(2.3kg)$14.99

錦、田牧米はカリフォルニアで作られています。その為、値段も安いです。

一方、つや姫は値段は別格ですね。日本でもブランド米でありかつ日本からの輸入となっていますので、上記のお米の2倍の値段がします。

その他、玄米も販売していますので健康を気遣う方にはいいですね。

お味噌

お米ときたら、お味噌汁が飲みたくなってきたと思います。
そこで、お味噌の紹介です。

  • マルコメ だし入り料亭の味 750g         $7.99
  • ハナマルキ 白、赤味噌 481g(17oz) 各種$4.99
  • ヒカリミソ まるゆう長期熟成こし 737g(26oz) $7.49

お味噌も赤、白、淡色と一通り種類があります。
また、ここでは紹介しきれませんが無添加や生味噌といった、こだわりの味噌もあります。

まとめ

今回、物価調査と題して値段に注目してご紹介しました。

消費者、生産者それぞれの立場で参考になれば嬉しいです。

こちらに来た当初、僕は消費者の立場で日本のスーパーと比較をしてしまった為、全てが高く感じてしまい、購入する気がしなかったのが正直なところでした。

ところが、長く住んでいる内に、そもそも日本の商品がアメリカで買える事自体が付加価値であると思うようになりました。また、どれも品質が良い

品質の良さを裏付けるように、週末になるとここニジヤスーパーのレジでは長蛇の列をよく目にします。

購入者は日本人だけでなく、アメリカ人や中国人、韓国人等多国籍の方の姿を目にします。

今回ここで紹介したものは、ほんの一部です。
僕が普段よく購入するもを中心にあげてみました。

米、味噌、醤油、、、

やはり日本人なんだなぁと思う今日この頃です。