[入門]ワインを知りたい方へ。ワインの原料であるぶどうについて解説します。
- 2020.09.18
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ワインについて知りたいけど、何から知ればいいのだろう?
ワインの基本を知りたいな、、、
こんな悩みに応えていきます。
本記事では、これからワインを知りたい・学びたいと思う方向けに書いております。
本記事の内容
- ワインを知るには原料であるぶどうから。
- ぶどうの種類について
- ぶどうの種類からわかるワインの種類について
本記事の信憑性
本記事を書いている私は、ソムリエの資格を取得して、飲食店での勤務経験が10年ほど。
ワインが好きで毎晩1~2杯のワインを楽しんでいます。
ワインを知ると以下のような良いことがありますよ。
- ワインを食事と合わせることで(マリアージュ)、普段の食事が楽しくなる
- ワイン好きが集まるワイン持ち寄りパーティが楽しすぎ
- レストランで堂々と注文できる
- 海外旅行の楽しみの一つが地元ワインを飲むこと
そんな、ワインライフの第一歩を踏み出しましょう。
ワインはお酒です。嗜好品です。
むずかしく考える必要はありません。
ただ、楽しめばいいです。
本記事では、よりワインを楽しめるお手伝いをします。
入門:ワインを知りたい方へ。まずは、ワインの原料を知りましょう。
ワインの原料はぶどうだけです。
なぜなら、ぶどうにはアルコール発酵に必要な、糖・酵母・水分がすべて含まれているから。
例えば、日本酒の場合、必要な原料は、米・酵母・水を用意する必要があります。
ワインと日本酒の生い立ちをざっくり比べてみましょう。
ワイン
摘み取ったぶどうを圧搾すれば、ぶどうの皮が破け、果汁が出てきます。果汁には、糖と水分、皮の外側には、自然の酵母があります。単純な話、ぶどうを潰して皮を果汁につけておけば、温度などの条件が整えば、簡単にワインができてしまいます。
日本酒
日本酒の原料の一つがお米。収穫したお米を潰しても水分は出てきませんよね。だから、水が必要です。また、お米には酵母がありません。その為、酵母を用意する必要があります。つまり、日本酒を作るには、米の他に、酵母・水を用意する必要があります。
ワインに必要な原料はぶどうだけです。
ぶどうの種類について
ぶどうの種類について、以下の切り口で分けることができます。
- ワイン用と食用
- 黒ぶどうか白ぶどう(色による分類)
ワイン用と食用
ぶどうの種類には、大きく分けてワイン用と食用があります。
ワイン用ぶどうには、果肉が少なく種が大きいので、食用には向いてません。
学名はヴィティス・ヴィニフィラ(ワイン用)とヴィティス・ラブルスカ(食用)と言います。
ワイン用ぶどうの例
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- ピノ・ノワール
- シャルドネ
- ソーヴィニヨン・ブラン
食用ぶどう例
- 巨峰
- デラウェア
- シャインマスカット
- ナイアガラ
ただし、食用ぶどうだからと言って、ワインが作れないというわけではありません。
ぶどうであればワインは作れます。ただ、食用は、果肉も大きくジューシーで、食べた方がいいよね、という程度のことです。
黒ぶどうと白ぶどう
ぶどうには黒ぶどうと白ぶどうという色による分類ができます。
この分類は、この後のワインの種類で大きな意味を持ちます。
例えば、食用のぶどう、巨峰とマスカットでは、色が全然違いますね。
以下、ワイン用と食用、色による分類をマトリックスにして分類しました。参考までに。
黒ぶどう | 白ぶどう | |
---|---|---|
ワイン用 | カベルネ・ソーヴィニヨン ピノ・ノワール |
シャルドネ ソーヴィニヨン・ブラン |
食用 | 巨峰 デラウェア |
シャインマスカット ナイアガラ |
ここにあげた、ぶどうはほんの一部です。
実際には、数千種類のぶどう品種が世界中にはあります。
赤ワインと白ワイン
赤ワインと白ワインの違いについて見ていきましょう。
大きな違いは色と味です。
この違いは、どこから来ているのでしょうか?
それを知る為には、原料とワインの醸造を知る必要があります。
ここでは、簡単に赤ワインと白ワインの違いを見ていきます。
赤ワインと白ワインの違い:原料
赤ワインの原料は、黒ぶどうです。
なぜなら、赤ワインの色は、皮の色素からきているからです。
白ワインの原料は、主に白ぶどうです。ただ、黒ぶどうで作ることも可能です。
なぜなら、白ワインは、基本的にぶどうの皮を使わずに果汁のみで作られるからです。
赤ワインと白ワインの違い:醸造
赤ワイン
原料:黒ぶどう
赤ワインの色は、黒ぶどうの皮からきています。
黒ぶどうを収穫したら、圧搾して、果汁を取り出します。
その果汁に皮と種も一緒に漬けて発酵させます。
この時、皮の色素が果汁に移っていくわけです。こうして、赤ワインの色ができます。
その為、赤ワインの原料は、黒ぶどうでなければなりません。
白ワイン
原料:白ぶどう(黒ぶどう可)
一方、白ワインの原料は主に白ぶどうから作られます。
ぶどうを収穫したら、圧搾して、果汁を取り出します。
ここで、赤ワインと異なり、皮と種は基本的には取り除かれます。その為、果汁に色がつくことはありません。
黒ぶどうでも、白ワインが作れるのは、皮を漬けて発酵させない為。
黒ぶどうの果汁には最初から色が付いているわけではないので、黒ぶどうでも白ワインを作ることは可能です。
ちなみに、フランスのシャンパーニュには、「ブラン・ド・ブラン」と「ブラン・ド・ノワール」があります。
フランス語で「ブラン」は、「白」という意味。「ノワール」とは「黒」という意味です。
「ブラン・ド・ブラン」とは、「白の白」。つまり、白ぶどうで作られた、白のスパークリングワインという意味です。
一方、「ブラン・ド・ノワール」とは、「黒の白」。つまり、黒ぶどうで作られた、白のスパークリングワインという意味です。
赤ワインと白ワインの違い:味
赤ワインと白ワインの違いは見た目だけではありません。
味わいについても、大きな違いがあります。それは、「渋み」です。
赤ワインを味わう時、意識すべきは、「甘み、酸味、渋み」です。
この3つのバランスを意識します。
一方、白ワインを味わう時は、「甘み、酸味」の2つのバランスです。
この、渋みは主に種から抽出されています。種に含まれているタンニンがワインに溶け込むためです。
その為、種も一緒に発酵させる赤ワインには、渋みの要素が加わるのです。
まとめ
ワインの原料であるぶどうについて知りましょう。
ワインの原料はぶどうだけです。
ぶどうには、ワイン用と食用、色による分類ができます。
黒ぶどう | 白ぶどう | |
---|---|---|
ワイン用 | カベルネ・ソーヴィニヨン ピノ・ノワール |
シャルドネ ソーヴィニヨン・ブラン |
食用 | 巨峰 デラウェア |
シャインマスカット ナイアガラ |
赤ワインと白ワインの大きな違いは、色と味です。
赤ワイン
発酵時に果汁と一緒に皮と種も漬けます。
色:黒ぶどうの皮の色素から来ています。
渋み:主に種から来ています。
白ワイン
発酵時には、果汁のみで、皮と種は基本的には取り除かれます。
その為、色と、渋みは赤ワインに比べおとなしいです。
少しでも、この記事が参考になったら嬉しいです。
では、次の記事でお会いしましょう!
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