[初心者]ワインの香りを楽しもう!ソムリエが教えるワインの香りのとりかた。
- 2020.10.24
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ワインの香りってどうやってとるの?
ワインの香りをとったけど分かんないよ、、、
こんな悩みに答えます。
本記事では、これからワインを知りたい・学びたいと思う方向けに書いております。
本記事の内容
- 香りの種類
- ワインの香りのとり方、3つの手順
- ワインの香りが分からない時は
本記事の信憑性
ワインが好きで毎晩1~2杯のワインを楽しんでいます。
ワインの香りをとれるようになると、このような良いことがありますよ。
- 表現の幅が広がります
- ワイン仲間との会話が盛り上がります
- 香りのイメージを伝えることができ、希望にあったワインを購入できます
- レストランでの注文の際にも、香りのイメージを伝えることで、ソムリエさんが選びやすいです
そんな、ワインライフの第一歩を踏み出しましょう。
ワインはお酒です。嗜好品です。
むずかしく考える必要はありません。
ただ、楽しめばいいです。
本記事では、より楽しむためのお手伝いをします。
ワインの香りを楽しもう!ワインからとれる香りの種類
ワインの香りには、次のようなものがあります。
赤ワイン | 白ワイン |
---|---|
さくらんぼ ラズベリー カシス ブラックベリー ブルーベリー プラム 黒胡椒 グローブ(丁子) シナモン ドライプラム 干し草 紅茶 革製品 干しきのこ トリュフ 腐葉土 生肉 コーヒー チョコレート(カカオ) ローストナッツ バニラ |
ライム レモン グレープフルーツ オレンジ 青リンゴ 黄リンゴ 洋梨 桃 ライチ マンゴー パイナップル ゆり 白胡椒 チョーク 貝殻 石 干し草 ドライフルーツ 蜂蜜 ナッツ バタートースト 煙 灯油 |
ワインの香りをとってみよう!ワインの香りをとる3つの手順
用意するもの
- ワイン
- 大きめのワイングラス
手順1:ワインを開栓し、グラスに注ぎます
この時、ワインの量はグラスの4分の1以下で。
あとでクルクルと、ワインをグラスの中で回すので少なめがいいです。
手順2 開けたてのワインの香りをとります。
ワインを注いだら、鼻にグラスを近づけます。
近づける時に、香りの強弱を感じます。
グラスを鼻に近づけたら、強く短く、スッスッと香りをとり、その後グラスを鼻から遠ざけます。
この時の香りの印象を覚えておいて下さい。
この印象を言葉にしてみましょう! 詩的な表現は全く必要ありません。簡単に一言でいいです。
最初は言葉にするのはむずかしいですが、なんとなくで構いません。
印象例としては、、、
- 清々しい、清涼感がある
- フルーティー
- 甘い感じ
- 青々しい
- 海に遊びに行った時の匂い
- 山に遊びに行った時の匂い
などなど、なんでも構いません。
その時思ったあなたの感覚や、過去の記憶から浮かんだ情景を言葉として表現しても面白いです。
手順3 空気を十分に含ませたワインの香りをとります。
手順2で、香りをとったら、今度はワインに空気を含ませてみましょう。
グラスをクルクル回して、ワインをグラスの中で泳がせます。
右手で回す場合は、半時計周りりに。左手の場合は、時計周りに回します。
グラスを空中で回しにくいという方は、グラスをテーブルの上に置いて、テーブルの表面をなぞるように回すと綺麗に回ってくれます。
ワインに十分に空気を含んだら、手順2と同様に鼻にグラスを近づけ、強く短く香りをとってみましょう。
ここでも香りの強弱、印象を感じ取ります。
おそらく、手順2とは異なる印象の香りがとれたと思います。
この時の印象も簡単に言葉にしてみましょう。
印象例としては、
- 華やかな感じ
- 乾燥した感じ
- 湿っぽい感じ
- 香ばしい感じ
- ホコリっぽい感じ
などなど
複雑に感じるワインの香り
ワインの香りは一つだけではありません。
複数の香りが感じられるのがほとんどです。
原料はぶどうだけなのに、複雑な香りを感じられるのがワインの面白いところです。
香りをとる時の注意点
香りをとる時の注意点としては、2点あります。
①ずーっと鼻をグラスに近づけたままにしないこと。
なぜなら、匂いはすぐに慣れてしまい、分からなくなるからです。
例えば、他人のお家に遊びに行ったことがある方も多いと思います。
よその家の匂いは、入った瞬間わかりますが、しばらく滞在すると慣れてきます。
こんな経験をした方も多いのではないでしょうか?
同じ香りを嗅ぎ続けると、鼻はすぐに麻痺してしまいます。
その為、ワインの香りをとるときは、強く短く、スッスッと香りをとったら、グラスを鼻から遠ざけます。
これを何度か繰り返しますが、だんだんと分からなくなります。
そんな時は、自分の手の平を鼻にあて、手の匂いを嗅ぐと鼻が一度リセットされます。
②温度が低すぎないか
温度が低すぎても、香りがとれません。
少し常温に置いて、香りが開くのを待ちましょう。
ワインの香りがわからない
ワインの香りはするけど、なんの香りか分からない。
こう思う方も多いはず。
私も最初は分からなかったです。
ワインからとれる香りは、一つだけとは限らず、複数とれるのが通常です。
ワインの香りを嗅ぎ分けるには、トレーニングが必要です。
トレーニング法① 印象例から探る
先ほど、手順2と3で香りのどんな印象がするのか、自分なりの言葉で表現してもらいました。
この印象を手がかりに、具体的な香りを当てはめてみるのがいいです。
そのために、印象を分類してみました。
赤ワイン
印象例 | 具体的香り |
---|---|
フレッシュで甘酸っぱい印象 :赤系果実 | イチゴ、ラズベリー、さくらんぼ |
凝縮した、完熟果実の印象 :黒系果実 | カシス、ブラックベリー、ブルーベリー |
スパイスのような印象 | 黒胡椒、シナモン |
乾燥した感じ | ドライフルーツ、タバコ、干し草、紅茶、革製品 |
山に行った時の印象、湿った感じ | きのこ、腐葉土、生肉 |
香ばしい感じ | コーヒー、カカオ、ローストナッツ、煙 |
白ワイン
印象例 | 具体的香り |
---|---|
爽やかな印象 柑橘系フルーツ | レモン、ライム、グレープフルーツ、青リンゴ |
フルーティーな印象 果肉が白または、黄色の果物 | 白桃、洋梨、アプリコット |
トロピカルフルーツの印象 | ライチ、マンゴー、パイナップル、パパイヤ |
華やかな印象 白や黄色の花 | モクレン、カモミール、ゆり |
スパイスな印象 | 白胡椒、コリアンダー |
海に行った時の印象 ミネラル感 | 石、チョーク、貝殻 |
乾燥、熟成した印象 | ドライフルーツ、蜂蜜、きのこ |
ペトロール香 | 灯油 |
香ばしい印象 | ローストナッツ、煙 |
トレーニング法② 答えから学ぶ
トレーニング法①では、印象例から探ってもらいました、この印象例も分からないと思う方も多いはず。
こんな時は、答えから学んでいきましょう。
ワインを購入する際には、ワインについての説明書きが書かれている物があります。
「〇〇の香り」というような表記があります。
実際に香りをとった時に、「これがそうかも」程度で構いませんので、学んでいきましょう。
香りが複雑なほど、良い(高級な)ワインと言われています。
最初は、値段が高くない、シンプルなワインからトレーニングしていくのがよろしいです。
まとめ
ワインの香りの取り方3つの手順
- 大きめのワイングラスにワインをグラスの4分の1以下の量を注ぐ
- 開けたての香りをとる→印象を言葉にする
- 十分に空気を含んんだワインの香りをとる→印象を言葉にする
香りをとる時の注意点
①ずーっと香りをとり続けない
②温度の冷え過ぎに注意
ワインの香りが分からない時のトレーニング法
①印象例から探る
赤ワイン
印象例 | 具体的香り |
---|---|
フレッシュで甘酸っぱい印象 :赤系果実 | イチゴ、ラズベリー、さくらんぼ |
凝縮した、完熟果実の印象 :黒系果実 | カシス、ブラックベリー、ブルーベリー |
スパイスのような印象 | 黒胡椒、シナモン |
乾燥した感じ | ドライフルーツ、タバコ、干し草、紅茶、革製品 |
山に行った時の印象、湿った感じ | きのこ、腐葉土、生肉 |
香ばしい感じ | コーヒー、カカオ、ローストナッツ、煙 |
白ワイン
印象例 | 具体的香り |
---|---|
爽やかな印象 柑橘系フルーツ | レモン、ライム、グレープフルーツ、青リンゴ |
フルーティーな印象 果肉が白または、黄色の果物 | 白桃、洋梨、アプリコット |
トロピカルフルーツの印象 | ライチ、マンゴー、パイナップル、パパイヤ |
華やかな印象 白や黄色の花 | モクレン、カモミール、ゆり |
スパイスな印象 | 白胡椒、コリアンダー |
海に行った時の印象 ミネラル感 | 石、チョーク、貝殻 |
乾燥、熟成した印象 | ドライフルーツ、蜂蜜、きのこ |
ペトロール香 | 灯油 |
香ばしい印象 | ローストナッツ、煙 |
②答えから学ぶ
ワイン購入時に表記されている「〇〇の香り」という文言から、実際にその香りを感じとってみる。「これがそうかも!」と思える体験を積むことで、分かるようになります。
最初は、値段の高くないシンプルなワインからがおすすめです。
この記事が参考になったら嬉しいです。
素敵なワインライフをお楽しみください!
では、次の記事でお会いしましょう。
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